三日坊主になってしまうのは仕方ない
受験や資格の取得を目指して勉強を始めてみたけれど・・・
・勉強がつまらない。
・忙しくて勉強する時間がなくなってしまった。
・スマホやゲームなどに気を取られて集中できない。
こんな理由から勉強をしなくなってしまった経験はありませんか?
もちろん私にもあります。
参考書を買ったけど結局数ページしか手を付けずにそのまま放置。年末の掃除の際に発見し、来年こそは頑張ると意気込み、結局何もせずに何年も同じことを繰り返した経験がありました。
難関大学の試験や難関資格が難しいとされるのは、もちろん「問題自体が難しい」からという理由もありますが、それよりも「継続して勉強を行う」ことが難しいからであると考えています。
なぜなら、一般的には三日坊主になってしまう人の方が多く、勉強を続けられない人の方が多いからです。私自身、受験やいろんな試験・資格に挑戦してきましたが、「継続して勉強を行う」ということが何よりも大切かつ難しいということを実感しました。
基本三日坊主であった私ですが、公務員試験やUSCPA(米国公認会計士)に合格した際は、勉強を継続して1.2年間行うことができました。
誰もが抱える「勉強を継続して行うにはどのようにすればいいのか?」という悩みに対して
私の経験から考えやアドバイスをお伝えできればと思います。
目標に対するマインドセット
勉強を継続するために何より大事なのは目標へのマインドセットです。
「勉強を継続するためには習慣化することが大事!!」という記事やSNSでの投稿を見ることがありますが、そもそも習慣化するためのハードルが高いので勉強が継続できないという状況の方がほとんどだと思います。習慣化するまでが一番つらい時期であり、その時期になんとか勉強を続けるにはマインドセットが必要になります。
目標へのマインドセットとは、勉強の先にあるもの・勉強をやるべき理由を常に意識することであると考えています。
よくある目標としては
・いい大学に入って充実した学生生活を送りたい!
・資格を使って転職して年収を上げたい!
などがあると思います。
今勉強を頑張りたいと思っている根底には、きっと将来をよくしたいという思いがあるはずです。
勉強をするのがめんどくさいと思ったときには、勉強の先にある将来の自分を想像してみてください。
また、勉強することでその未来に一歩ずつ近づいていると考えると、モチベーションになりませんか?
勉強はあくまで手段であるということを念頭において、日々の勉強に向かうように奮い立たせることが目標への近道です。
強制力を働かせる
目標へのマインドセットに加えて、強制力を働かせることも勉強を継続する上で大事になってきます。
強制力とは、勉強をしなくてはいけない状況を作るということです。
具体的なイメージとしては
・友達と集まって勉強する約束をする。
・学習記録を誰かと共有する。
・教材にお金をかける。(予備校に通う)
などです。
一人で勉強していると、勉強を始めるまではどうしても自発的に行動しなければなりません。ですが周囲が勉強していると自分もやらなくてはならないと感じるはずです。
一番の理想は勉強仲間を作って、カフェや図書館に集まる約束をすると勉強をしなくてはならない状況を作ることです。
身近に勉強する友達がいない場合は、勉強の記録をつけて友達や家族に共有し、目標の勉強時間に達成しなかったらランチやカフェを奢る、などの約束をすることで勉強をしなくてはいけないという状況を作れます。
また、教材や予備校にお金をかけていると、投資を回収しないともったいないという感情になります。
1万円の教材で勉強するのと30万円の予備校に通って勉強するのだと、熱量が全然違うと思います。
お金や時間をかけるほど「やらないともったいない」となるので、可能であれば教材にお金をかけておくのも強制力を働かせる一つの手です。
※高い教材、予備校に通うのが必ずしも良いとは限りませんので、目指す資格と難易度などを考えて適切だと思える金額を投資することをおすすめします。
学習環境の整備
マインドセットなどのメンタル面で学習意欲を向上させたあとは、学習環境の整備を行いましょう。
勉強の量と質をどちらも確保するために、集中できる学習環境はとても大事です。
私自身、学生時代は家で全く勉強ができずに図書館やカフェ、自習室を主に利用していました。学生の頃は時間があったので、図書館や自習室に行って一日勉強するということができていましたが、社会人になるとなかなかまとまった時間が取れなくなり、「仕事終わりの1.2時間のためにわざわざ行くのもめんどくさい」と思うようになりました。
また、図書館やカフェは休業や混んでいて席がないということもありますので、時間の無駄、モチベーションの低下を招くこともありました。
そこで、私は自宅での学習が一番効率的だと思い、自宅の学習環境を整備しました。具体的には、デスクとチェアの新調と、余計なもの(漫画や雑誌)の処分です。自宅にデスクやチェアがないといった人でも、可能であれば購入して自宅での勉強スペースの確保をすることをオススメします。「強制力」のところでも述べましたが、学習環境にもある程度コストをかけることで、「勉強しないともったいない」という気持ちになりますし、デスク周りを好きにアレンジしていくことも勉強の息抜き、モチベーションになります。
自宅で集中しやすい環境を作るには、勉強以外のものをどれだけ取り除けるかが重要です。まずデスク周りにある、漫画や雑誌を捨てることにしましたが、最大の敵はスマホです。
現代ではSNSやYoutubeなど、時間を奪われるコンテンツが多くありますので、スマホなどのデジタルデバイスへのアクセスを禁止することが何よりも重要になってきます。スマホの設定でアプリのアクセス制限、ロックをすることも有効ですが、ついついスマホを見てしまうという状況もあると思います。私は、以下のロックボックスを使用し、スマホに物理的に触ることができないという状況をつくるようにしました。ロックボックスの中にスマホを入れて、時間をセットすることで、設定した時間が経過するまでスマホを取り出せなくなります。ロック中は勉強以外にやることがないので、しぶしぶ勉強するという流れをつくることができます。

無理に生活リズムを変えようとしない
勉強を始めようと思っている人の中には、勉強時間を確保するために、とりあえず「朝早く起きて勉強しよう」「寝る前に少し勉強しよう」と考える方も多くいると思います。実際に私もそうでした。
朝早起きして仕事の前に勉強しようと意気込んでいましたが、私は昔から朝が弱く、なかなか実行することはできませんでした。結果的に朝方への切り替えは諦めましたが、資格の勉強は継続して行うことができました。
これは生活リズムを変えるのが悪いということではなく、早起きすることと勉強することの2つを同時に習慣化しようとしていることに要因があります。
そもそも朝方でない人間が朝方にしようとするのは大変困難なことであり、勉強をする習慣がない人が勉強を継続して行うことも同様です。
1つのことを習慣化するのでさえ難易度が高いのに、2つのことを同時に習慣化することはとてつもない難易度になります。
「勉強」と「早起き」どちらの習慣もない人がまず優先的に習慣化すべきなのは、「勉強」です。生活リズムを変えるのではなく、今の生活リズムの中で勉強をするように努力をするべきです。一日の中で、スマホやテレビなどに使っている時間があれば、その時間を勉強に置き換える努力から始めましょう。勉強の習慣が定着した後、現在の生活リズムでは勉強時間が足りないと思う場合に、生活リズムを変える努力をするというように、1つずつ行っていくほうが習慣化のハードルは低いです。
実際に私は、今までスマホや娯楽に費やしていた時間を勉強に置き換えるだけで、当時目標としていた週20時間の勉強時間を確保できましたので、生活リズムの変更は行いませんでした。結果的にその方がストレスなく勉強ができ、集中して勉強できていたと思います。
まとめ
「勉強をしようと思っても継続できずにやめてしまった」というのは多くの人が一度は経験があると思います。それだけ習慣化することは難しく、簡単なことではありませんので、自分ができないことを嘆く必要はありません。
マインドセットなどの考え方や、学習環境の見直しなどのちょっとした工夫が勉強を習慣化する手助けやきっかけになります。
この記事を読んでいる方は目標に向かって頑張りたいと思っている方がほとんどだと思います。そのような素晴らしい思いを持たれている人は自分を信じて努力すれば、きっとうまくいくはずです。
この記事が少しでもお役に立てれば光栄です。